サーキットな人生

のりもの大好きなムスコの誕生日に、とんでもないものがやって来た。


ホットウィール フェラーリ 疾走GTサーキット

こんなもん買っちゃったのは誰だ! 私だ。


加速ピットと呼ばれるブースターがあり、ホットウィールを電池式のローラーで挟んで発射させる。「ばしゅん」という音がするから、その衝撃と言ったら結構なもの。

この2台の加速ピットをサーキット内に効果的に配置することで、コースをエンドレスで疾走させることができるのだけれど、走り回るミニカーを見守るうちにマイルドなトランスがやって来る。「しゃーっ」に時折「ばしゅん」の音が入って、コレまた聞いているうちにトランスが。

リビングで、家族4人で「しゃーっ、ばしゅん」をぐるぐる見守る。トランス家族

コースは組み方によって10パターン。全長6メートルにも及ぶコースを非駆動のミニカーが走るのだから、加速ピットがあっても途中のハイバンクカーブやループでスタミナが切れて止まったり落ちたりする。

で、この子↓は幅が細い上に重心が上にあるのでバランスが悪く、ダメ。

Ford MUSTANG MACH1

こちらのお兄さん↓は、重量があり装飾過剰でリタイア。

Honda Civic Si

この人↓は路面に張り付くようなかっちょいい軽い走りを見せてくれるものの、接地面に対して重量が充分でないらしく、やはりハイバンクでスタミナ不足。

Porsche Carrera GT

でもコイツ↓は、人間の言葉が通じなさそうなルックスからは意外なほど安定した、スタミナ十分の走りを見せてくれるのだ。

ROGUE HOG

ローグ・ホッグ(荒くれイノシシ野郎)という名前にふさわしく、悪そうな面構えにゴツゴツしたディテール。幅も体積もあるけれど、実はコクピットの空洞部分が大きくて、重量は重たすぎず軽すぎず、絶妙なバランスらしい。

長いサーキットを何周も走るイノシシ野郎をじーっと見つめていると、トランスの向こうから
「やっぱり体力って大事やねぇ」
という声が聞こえてくる(笑)。

長い直線コース、ハイバンクカーブを経て失速してくると、ちょうどそこで加速ピットが「ばしゅん」とカンフル剤を打って、またコースに送り出す。そうやってずーっと走らされるイノシシ野郎。

これをポジティブに解釈するならば、人生を走り抜けるには体力と適度な刺激のバランスが大事ってことかしらん。

ネガティブに解釈するならば、コクピット(脳)が空洞で筋肉質なのが長持ちするってことだ(爆)。ザッツアメーリカ!