アンタが主役。

英語で、

"Fifteen minutes of fame"(たった15分ほどの名声)

という表現があって、これはアンディ・ウォーホル

自分の一大名声をして

「名声なんてものは人生でたった15分ほどの(一瞬の)ものだ」

と、語ったところに端を発している。 

 

どんな人にも、人生の中でスポットライトを浴びる瞬間がある。

それが仮に15分のものであるにせよ、あるいは10年単位の

ものであるにせよ、その瞬間、人は人生の「主役」を張るのだ。

 

Mちゃんの結婚報告を受けて、私は早速食事の席を設け、

Mちゃんが婚約者をお披露目してくれることになった。

出席者たちはそれぞれ

「どんな話を聞いても大丈夫なように、整体に行って

体調万全で臨む」とか

「こうなりゃ何でも来いだな」とか、

口々に自分のオドロキとワクワクする気持ちを表現した。

 

すると当のMちゃんは、

「まぁそんな、はしゃぐ年でもないから……」

なんて言う。何をおっしゃるやら。

 

人には、誰にでも主役になる瞬間があるのだ。

そして、そんなときには思いっきり主役を張っていいのだ。

その明るさや規模にはいろいろあるけれど、誰もがスポット

ライトを浴びる権利がある。光を浴びていた自分、その記憶が、

きっと後(のち)の自分に光を見せてくれるから。

 

子どもを育て、神様からいろんなgift(時に人間界ではネガテ

ィブに受け取られるgiftもある)をもらった、いろんな子どもたちを

見るにつけ、いつもそう思う。